ハワイのお土産

ハワイのお土産で、ハンドスピナーというおもちゃを貰いました。

この写真と形は同じですけど、もらったのは、もう少しプラスチック感の強いものです。

JPUP 指スピナー ハンドスピナー Hand Spinner セラミックのボールベアリング 超耐久性の高速度 指先のこま 高速回転 独楽 ストレス解消 金属仕樣で 1 - 6分平均スピン スカイブルー SY-1

指に挟んで、ちょっと押すと回ります。そして、回りだすと、クルクルクルクル、回り続けます。摩擦がないんでしょうけど、なんだか不思議。

このまま回していると、催眠術か何かにかかりそうな感じ。

暇つぶしなんだろうけど、こうして頭がぼうっとしていって、そのうち、誰かの言うことそのまま実行しちゃいそう。

このクルクルとは関係ないのですが、ミシェル・ウエルベックの「服従」を読みました。

 

服従

服従

 

 1年くらい前に丸善で買って、そのままにしていたんですが、この前、フランスの大統領選があって、2大政党以外の大統領になりましたとか、極右勢力伸びています、とか報道されていたので、急に読む気になりました。

前半くらいの、テロ事件が報道されていなくて海外のネットの動画サイトでかろうじて見るみたいな描写があったり、極右が勝ってもイスラム政党が勝っても心配だから、イスラエルに引っ越すユダヤ人の話は、興味深かったです。

でも、暴動?かなにかおこって、主人公がパリをでて、その後くらいから、これは、ないでしょ、と思いました。

小説だから、ありえなさそうなこと書いてももちろんいいです。むしろ、ありえなさそうなことが書かれているのだから、小説は面白い。それに、こんなことありえない、と思ってることが、現実にはなるものですよ、って言いたいのかもしれない。

そうかもしれないけど、最後まで、納得がいかない展開でしたね。納得がいかないというのは穏やかな表現で、正直、不愉快だった。

こういう世界になることを望んでいる人がいるということなのでしょうか。なにしろ「服従」がテーマだから、この世界になれば、他人のことも慮る必要もないから、楽だし、大変満足という人がいるってことなんでしょうか。なにしろ、「服従」してるんだから。

解説で、この本がフランスやイスラム教徒にどう受け止められたのかわかるかな、と思ったのですが、特にそれもなく。本の帯の「賛否渦巻く予言的ベストセラー」というのは、誰がどう賛否なの?とわからないままでした。

「賛」は、小説自体が、現在のヨーロッパの世界観、病巣を表しているから素晴らしいとか言ってる人がいるってことでしょうか。

本を読んで不愉快になることは少ないので、書評を読んだり、アマゾンのコメント読んだりしたのですが、不愉快になって人はあまりいないみたい。どうやら、このウエルベックという作家は、この本のようなテーマを繰り返し書いているらしく、私は、ウエルベックを知らずに読んで、勝手に不愉快になってるんですよ、ってことだ。

それは、わかる。皮肉や揶揄に満ちた本はある。救いのない物語も多い。それこそが、小説というものだ。私を不愉快にさせたのは、ある意味、作家の狙い通りだろう。

それにしても、解説でもコメントでも、文学としての論評はあり、それぞれ素晴しい分析ではあったけれど、自分がどう感じたのかを書いている人はほとんどおらず、不愉快、こんな未来はあってはならないということを書く人が見つからなかったので、あえて、ここに書いておくことにしました。